写真嫌いのヲタクがチェキにどはまりした話

生まれてきて二十数年、

写真に映ることが大嫌いです。

あらゆる写真から逃げ、記録に残ることを鬼のように避けてました。

自分の顔面が大嫌いだからです。

 

そんなわたしにとって、

見目麗しいアイドルや俳優と一緒に写真を撮る、

2チェキまたは囲みチェキ撮影は地獄の極み、

………と思っていました。半年前までは。

 

他の界隈でもそうだと思うのですが、

個人チェキってどうあがいても個人のマージンになるんですよね。

私の通っている劇場では、役者個人にお金を落とすには、

個人扱いでチケットを買うか、個人チェキを撮ることが必須です。

つまり、1枚でも多くチケットを買い、1枚でも多く個人チェキを撮ることが、

推しの収入につながるわけで…………。

毎公演後にチェキ撮影があるので、開演前に1000円札数枚を握りしめて受付へ。

最高の舞台を魅せてもらっているぶん、返したくなるんです。

だから毎回お手紙を書きたいし、一日数公演入ってもお手紙は書く。

でもお手紙でご飯は食べられない。 

わずかにでもちからになってればもちろん、嬉しいのですが。

 

なんてそういう心もありますけど、

やっぱり一分一秒推しの笑顔を近くで見られるのが素晴らしい。

自分のためだけに、推しが笑顔やポーズを作ってくれて、

雑談ができて、二度とない瞬間が見られるんですよ………。

その瞬間は間違いなく私だけが見ている景色。

別にリア恋をこじらせてるわけではないし顔だけが好きなわけでもない。

……といいつつ、やっぱりきれいなお顔の人とのその瞬間をもらえる。

こんなの実質無料みたいなもんだ。

 

最初は最推しとだけ撮っていたのですが、

だんだん千秋楽だけは好きなひとみんなと個人チェキを撮るようになり、

それがだんだん全公演好きなひとと撮るように……。

 

お顔が近づくことから少しでも不快感を与えないよう、

公演直前に美容室にトリートメントしに行って、

お化粧もネイルもばっちりにして、お洋服も好きなもの着て。

自分の中で一番マシな姿にしておこうと奮闘してます。

そのためにナノケアとか目もとエステまで買っちゃいました。

 

推しがすこしでも幸せに生きてくれればそれでいい。

そのためには何も惜しみません。自分のできる範囲で。